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荒井会計日記

東京・荒井会計事務所の職員が書く日記です。経済、税務情報などを中心に発信していきます。

高齢者人口が3,000万人を超えたことは何を意味するのか。

 9月15日に総務省から発表された日本の高齢者(65歳以上)人口は3,000万人を超えた。内訳は女性が1,700万人、男性1,300万人である。国民の約25%(1/4)が高齢者なのだ。団塊の世代が今年から高齢者になっていくので、雪崩式に高齢者人口及び比率は増加していく。最近都心を離れ、郊外の住宅街を歩くと、またスーパー、フィトネスクラブに行くと、目立って高齢者に出会う。何か沈んだ後姿の印象を受けるのは、私だけでないであろう。 そうかといって、老人ホ-ムに入って若さが少し蘇るのだろうか?
 私の母は私立老人ホ-ムから特別養護老人ホ-ムに移り、ホ-ム暮らし合計4年、97歳で逝去した。この間のホ-ム側の対応はどうかというと、介護のメニュ-に従い、淡々と仕事をこなすが、家族とは違って献身的な介護には程遠いのである。このためか、入所前はボケもなく元気な母であったが、年々ボケが進行して、だんだん生きる気力を失っていったのである。ある意味では、老人ホ-ムは家族から見捨てられた老人が入る、姥捨て山の現代版かも知れない。
9月24日の日経(夕)によれば、老人ホ-ムの経営が成長軌道に乗ってきたそうだ。このため入居者が老人ホ-ムに入居時に支払う保証金(入居金)が増え、この保証金を元本に施設建設を大幅に増やしている。老人ホ-ムの大手(ベネッセト、ワタミ、セコム、ニチイ学館)の入居金は一人1,000万円が一般的である。また、老人ホ-ムは国から施設費や運営費の補助金を25%~75%を貰えるのだ。
 老人ホ-ム経営者側は、この入居金及び毎月の入居者負担金及び国からの補助金等を、適切に入居者のための施設費や施設運営費に充てる。健全経営を続けていければいいのだが、当然経営側も人間であるから、長期的には恣意的に資金が運用がされる可能性が大である。役員が同族や関係人に望外の報酬や委託費を支払ったりするのである。
 以上のように老人ホ-ムが真面目で誠実な経営者と職員の下で栄えていければいいのだが、現実は多くの矛盾点をはらんでいるのである。そうかと言って、少子化の日本で自宅介護は家族にとっては自爆行為になりかねない。長生きすることだけが、幸せでないことは、こういう側面を見ても明らかなのである。
 「健全な人生」とは何かを今連載中の「荒井会計通信」の中で記述しているので、どうか一読してください。
                                               以上
 筆者:荒井 昇


 
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